こんにちは!  メカニックの石井です!!

 

突然ですが皆さんパワーウェイトレシオって聞いたことありますか? ちょっとだけご説明(^^♪

 

字の通りなんですがパワー(馬力)とウェイト(車両重量)の比率の事で、車の動力性能を表す一つの指標になります。

メジャーなのは車両重量÷馬力(kg/ps)ですかね、数値が小さい程高性能な車両って感じです。

 

というのも今回ご紹介する超ハイパフォーマンスカー F90 M5 コンペティションのパワーウェイトレシオが気になってしまったのでちょっと計算してみました。

 

1940㎏÷625ps=3.1 ( ゚д゚)ハッ!  すげー!!!!!  この車、豪華装備もりもりの四駆ですけど・・・

 

なんと、日本の誇るハイブリットスーパースポーツ。ホンダNSXと同格なんですね!

 

調べるとさらにびっくり、総合パフォーマンス最強レベル!すごいっすね!さあ心して整備を行って行きましょう(´っ・ω・)っ

 

まず今回の作業なんですが・・・滅茶苦茶大変です。

なんてったって四駆のオイルパンガスケット交換ですからね(゚Д゚)ノ

サービスマニュアルを覗いてみたところ|ω・)チラ

やばすぎる(´;ω;`)ウッ…

丸一日かけても終わらないんじゃないかってレベル(´;ω;`)ウゥゥ

という事でサービスマニュアルは見なかったことにして、作業開始(・∀・)

 

まずは何も考えずに進められるところからやってっちゃいましょうΣ(・ω・ノ)ノ!

カバー類をひたすら外したらドライブシャフトを取り外します!!

 

無事外れました(^_^)v

ドライブシャフトがオイルパンに刺さっているのでこの子を外さねばならんのです(-.-)

 

次にオイルパンを外すべく、エンジンハンガーでエンジンを持ち上げますノ^-^)ノヨイショ

 

そしてこれ。フロントデフ・・・

石井の分析によると、多分こいつのせいでサービスマニュアルの解説がとんでもなく大変になっていたんじゃないかと思われる・・・

 

悩むこと数分、スペシャル技を使い、何とかデフの取り外しに成功ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

 

次に下側のオイルパンを外します。

 

そして、やっと到達点である上側のオイルパンを外す事に成功しました(((o(*゚▽゚*)o)))

いやーっ 何とかなるもんですねぇ

今回はサービスマニュアルを無視するって作戦が抜群に決まりましたね(笑)

ちょっと気分良くなっちゃったのでここで写真撮影会を開催(・ω・)ノ

 

激レア! V8エンジンの心臓部分!!

見るからに精度の高そうなクランクシャフトですΣ(・ω・ノ)ノ!

ブロックの鋳肌、綺麗ですねぇ。

 

そしてこちらも美しいコンロッド! (*ˇˇ*)。o♡ウットリ♡ 

クラフトマンシップを感じちゃいますね。

 

お次はピストン!! の裏側( ̄― ̄)ニヤリ

おっ ちゃんとオイルジェットが付いてますね、まっ このパフォーマンスの車両じゃあ当然ですね。

 

ちなみにオイルジェットってのはピストン廻りの潤滑や冷却の為の物でノッキングリスクも避けられることから高出力エンジンにはマストなパーツになります( ..)φメモメモ

 

昔からBMWは他メーカーよりオイルジェット装着率が高く、えっ こんなエンジンにまで付いてるの?? って感じで、エンジンにはホント拘りまくっている変態メーカーなのであります(笑)

 

という事でなんやかんやで作業終盤戦です。

ドライブシャフトのボルトの締め付けは210Nmからの角度締めで90度です((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ここはパワーの有る(体重がある?)佐藤君に頼みました(・∀・)

どうやら私より20キロくらい重いらしい・・・  太りすぎでは( ˙​˙ )???

 

そして無事完成ですヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

 

試運転を終え、パワーウェイトレシオを感じる運転は出来ませんが、600馬力を誇るエンジンとは思えぬほど扱いやすい車両ですね。「羊の皮をかぶった狼」とは、このことを言うのだろうなと感じる1台でした。

 

おしまい(^_^)v

 

今回はここまでとなります。

 

それではまた次回の「不定期日記」をお楽しみに!!!

 

サービス部 石井 直人